「……すぐに取り押さえられたから、 特に命に別条は無いんだけどな。 あいつはそのまま発狂しちまったよ。 頭から血ぃだらだらたらして、げらげら意味不明に笑ってやがる。 ……ったく、付き合い切れねえよ」 樋口は大きく溜息を吐いて、ポケットを探った。