「いつもいつも、奴等に怒鳴ってるお前の言葉とは思えないな」


樋口は、皮肉っぽく笑った。
 

すると吉野は、それが分かったようにむっとして、


「あれは、あの子達がしょっちゅうご飯食べに来ないからよ。


部屋の掃除も、いちいち許可を取らなくちゃいけなくて、


洗濯物もたまにしか出さない子達だもの。


ごはんの時くらいしか、顔合わせられないのよ……」