丸二年、盗聴器の存在に気付かなかった一樹としては、
どうでもいい事だったが、
光はどうしてもこれをしなければ、
気が済まないようだった。

現に、管理側のプライバシーの侵害について用意周到だった。


「……もしかしてお前、
いつもこんな事ばっかしてんのか?」

「当たり前だろ。
盗聴器はいずれにしても、監視カメラくらい皆対処してるぞ。

だって、四六時中誰かに見られてるなんて気持ち悪すぎるだろ!」

「そんなん別にどうだって良……」

「それにしても懐かしいなー」


光は、床にごろりと寝転がった。