だが、紙を破き終えた光はつまらなそうに声を上げた。


「『保存食セット』?
『災害時の食事はこれで』って……何これ」

今までに、樋口が何度か買って来た物と同じだった。

樋口が普通の惣菜を買って来ても、
一樹が食べるのを忘れて冷蔵庫の中で腐らせてしまったので、
結局乾き物や缶詰に行き着いたのだった。



やはり、信用されていないようだった。

「……さあね、あの人俺の食生活疑ってんだろ」