やっと人並みになってきた生活リズムは、 習慣と言えるほどまだ定着してはいないが、寮に入ってからも続くだろうか。 どちらでも構わなかったが、出来れば続いたら良いと、 一樹は自分の事なのに他人事のように思った。 ただ、一生が、あと何年で終わるのか知らないが、 自分の人生が引っ越し程度で、変わる事は無いだろうとも思っていた。 そして……必死に生きる残された遺族側の人間を巧みに操り、 執行庁に敵対する人間の存在が発覚した。