「今更隠しても仕方無ぇから言うけど…

…お前達CPGが過去に起こした事件の被害者、
それか遺族を使って、
執行史……あるいは執行庁そのものを、
潰そうとしてる奴がいるって事が分かった。

…ちょっと前にも似たような例があってな。

勿論、事件になるにはなったが、公にはしてねえ。

犯罪者縮小計画(オフェンダー・カット・プラン)反対と、
CPGの廃止を訴える奴等は、元々いたよな。

大抵は死刑反対説を唱えてる人間だろうが、
今回はまずいかもしれねぇぞ。

何せ、プロ並みに証拠が残されて無ぇし…
…それに見たよな?青山の最後を」


一樹は、あの時の感覚を思い出し、
返事の代りに眉を顰めた。