「あなた、これから大変なことが起きるわよ。」


「た、大変な事??」


「幸せを望むなら立ち向かうと良いわ。」


そして空に向かって女の人は飛んでいった。


その飛び方はおかしかった。


こまの様にくるくると回りながら空へとあがって行ったのだから。


「ははは、きっと幻だこれ。」


私は部屋の中へと入っていった。


その時は見えなかったけど、あの階段のようなものはまだ空へとつながっていたという事を。