「なんだったの…」

そう、つぶやいた。

「ユンなんか言った?それより、早く帰らないとお母さんに怒られるよ!!!」


「あ、うん!!!」


そして私達は家に帰っていった。


私の家はマンションで11階。


マーコとは隣同士で小さい頃からの友達。


そして、私達の部屋のベランダから見る景色は最高なのだ。


なぜならベランダ側には広い海が見えるから。


夕日が沈む時のその景色は心の奥に残る大切な自然からの贈り物。


「じゃあねー。」


「うん。ばいばい。」


私達はそれぞれの家のドアを空けた。


「ただいまー」


「おかえり。お母さんちょっと出かけるから。」


お母さんは財布やハンカチなど小さな荷物をカバンに入れて玄関まで行った。