そんないじめが何日も続きあっという間にもうすぐ夏休みだ。



「ユン!!!帰ろー♪」



「あ、うん!!!」



私の名前は中山由梨、あだ名はユン。



そして親友の真理子、私はマーコと呼んでいる。



「もうすぐ夏休みだね。」



「本当だね。」



教室を出て靴箱の前で靴を履きながら夏休みの話をした。



そして門を出るとき、松尾達がつぐみ君をつれて裏へと連れて行こうとしていた。



「あいつ等もうやめたらいいのに。ねえ。ユン」



「そうだね…」



そして行こうとした時つぐみ君と目が合った。



それは鋭く痛々しいものだった。



彼の瞳は私に何かを訴えているように思えた。



そして彼等は裏のほうへと行ってしまった。