拓馬は塔の入り口に着くと、真ん中の道をチラッと覗き込んだ。


中からは、微かだが音がする。


ガシャ、ガシャ……


「よかった、あいつに会わなくて……」


拓馬は塔を出ると、西にある聖なる扉へと向かった。


「鎧も新しくなったし、これでなんとかやっていけるな」


安心する拓馬。そのとき、前方に気配がする。人形兵士が現れた。


「フッ」


拓馬はニヤッと微笑むと、人形兵士に切りかかる。


一撃で頭を貫くと、人形兵士は消え1000円が落ちた。金を拾う拓馬。


「なんか、だんだん強くなってる気がするな……」


嬉しくなった拓馬は、聖なる扉を目指しひたすら一直線に歩いた。


しばらくすると、再び耳に響く音。


ガシャ、ガシャ……