ザン!


その瞬間、拓馬は剣を振り上げ、魔導師を下から上へと縦に切った。


「ギャアアアア!」


叫び声と共に、苦しそうに倒れ込む魔導師。


姿が消えると、そこには5000円が落ちていた。


「フー……」


大きなため息をつく拓馬。


金を拾ったそのとき、閉ざされていた道への扉が開いた。


「ボスってとこか……」


拓馬はそう呟くと、再び来た道を戻った。