「さて……これから、どこに行けばいいんだ……」


ゲームはわからなくなったら、町の人から情報収集。


そう思った拓馬は、道行く人に声を掛けていった。


『最近物騒だねぇ、外はモンスターだらけで歩けやしないよ』


『お姫様、さらわれちゃったの?』


『今晩、メニューはどうしましょう?』


『息子が、出稼ぎにコロロまで行ってるんだ』


『大魔法使いは、五人いるそうよ』


『西に、聖なる扉があるって噂よ』


「とりあえず、情報はこんな感じかな……」


再び、拓馬は宿屋のベッドに戻った。


「気になるのは、最後の二つだな……なんだ、大魔法使いって……」


ベッドに横たわる拓馬。


「西に、聖なる扉ってのがあるらしいな……とりあえず、明日、そこに行ってみるか」


そう呟くと、拓馬は深い眠りについた。