「う……ん……」


拓馬は目を覚ますと、草原寝そべっていた。


「お、やっと気が付いたか」


声のした方をサッと見る拓馬。


そこには、拓馬と同じくらい年齢の男が座っていた。


男も、どうやら武器、防具を装備している。


「誰だ、お前?」


拓馬は傍にあった鉄の剣を手に取ると、怯えながら男に向かって構えた。


「おいおい……助けてやったんだぞ?そりゃねぇだろ」


男は笑って言った。


「あ……」


剣を下ろす拓馬。


「あいつらとは、戦うな……いいな?」


急に真剣な面もちで男は言った。


「あいつらって?」


「ガイコツヤローのことだよ。あいつらは、アークデーモン直属部隊だ。今のお前が、敵う相手じゃねぇ」


「……どういう意味だ?」


「今は、わからなくていい。とにかく、ガイコツとは戦うな。いいな?」