「お前、絶対殺してやるからな」


「やれるもんなら、どーぞ。た・く・ま」


ルカは剣を掲げると、拓馬の首元に近づける。


「バイバイ、勇者様」


勢いよく振りかぶるルカ。


「竜太……ゴメン……」


ギュッと目を閉じた拓馬は、罪も無く竜太を殺してしまったことを、心から後悔した。


ザン!


「……え?」


急に、倒れるルカ。そこには、竜太が立っていた。