中に入った拓馬は、一人の青年が座っていることに気づく。赤い鎧を着ている。


「拓馬、よく来た。私は大魔法使いの一人、火のローズだ。私は、すでにアークデーモンの呪いを受けていて戦うことはできない。これを持っていけ」


と、拓馬に赤い石を渡す。


「石が五個集まるとき、お前は最強の戦士になるだろう」


ローズがセリフを言い終えたとき、一つの異変に気づく。


「!」


拓馬は剣を抜き、ローズの後ろにあるベッドに剣を向ける。


「誰だ!」


目を広げる拓馬。


「出て来い!」


ベッドの下から、気配を感じる。


確かに、誰かいる。


そのとき、ベッドの下からゆっくりと人が出てきた。両手を上げている。


「待って、待って!」