って思った時には遅くて


強く引き寄せられ

顔を渉くんの方に向けると

甘い甘いキスが降ってきて

それは、
どんどん深くなっていく



「…んッ…クル…シ///」



'苦しい'という私の主張は
なかったかのように

余計に激しさを増す


いつになく、
渉くん自身が私を求めてくれてるみたいで

止めて欲しいなんて
思わなくなってた



エレベーターのときも
今も、心のどこかで

もっと…もっと…

って思ってる…



しばらくして唇が離れ



『するなら、これくらいしろよな』



なんて、笑う渉くんに

どうしてか私からまた
渉くんに唇を当てていた