私は渉くんの隣に座って
渉くんを見つめる



渉くんが私のこと考えてくれてるっていうのは


すっごくすっごい嬉しいんだけど…


「…なんで都筑くん??」



嫉妬深い渉くんのことだから

人を限定してくるなんて
思いもしなかった



『は?お前、気づいてない?』


「何に?」



渉くんは、はぁ…っと
ため息をつきながら頭をグシャッとする



『あいつ、樹里のこと気にしてるらしいし…都筑と仲がいいみたいじゃん』



「待った!!…私、都筑くんのことは友達だと思ってるし、それ以上でもそれ以下でもないよ?」