―――――数分後。
「璃花」
未玖が戻ってきた。
「どこ行ってたん?」
「佐伯に、聞いてきた」
……。
……?!
「え、何を?」
「そんなの、璃花の事どう思ってるかに、
決まってるでしょうがー!」
未玖がノートでぺしんと頭を叩いた。
少し痛かった。
「ああ、ごめん……。で、佐伯は何て
言ったん?」
未玖が黙り込んでしまった。
ずっと下を向いている。
「やっぱ、友達ってゆったでしょ?」
璃花が聞くと、未玖は抱きついてきた。
そして、次の瞬間だった。
「佐伯、璃花の事……好きだって!
それも、恋愛としてだって!」