結局銀星が悩みに悩んで決めた場所


それは…


「なんでタンケンジャーの映画なんだよ…」


「だってみたかったんだもん!」


「もっとあるだろ!遊園地とか動物園とか!」


「だってみたいだもん!!」


銀星は本当にタンケンジャー好きだね

まさか映画なんて答えるなんて思わなかった

『自分の出てる映画を見るなんて恥ずかしい』って桜汰君はかなり嫌がってたけど

最後は銀星の粘り勝ちだった


「俺、オチ知ってるつぅの。」


唇を尖らせながらブツブツ呟いてる


確かに自分が出てるんだもん分かるよね

「オウタ…おこってる??」


銀星が切なげに桜汰君を見上げては様子を伺う


目をウルウルさせて懇願するように唇を噛み締めるその姿は
自分の子だけどかなり可愛い


だけどね

これ演技だからね桜汰君


怒られた時とか物をねだるときに良く使うんだよね

子供って以外にずる賢かったりするんだよね


しばし見つめる事10秒……






「あぁ!!分かったよ!分かったからそんな目で見んな!!早く券買うぞ!」


結局桜汰君は負けてしまい

銀星を軽々と抱き上げてチケット売場に走って行ってしまった