「でさ、焼き芋の歌ってどんな歌??」
俺はそんなの小さいとき習ってないぞ
「レッ、オウタしらないの?あのね…」
♪焼き芋焼き芋お腹がぐぅ〜
−−−
−−−−
−−−−−−
「………」
そんな歌を俺が歌うのか??
しかも振り付きで……
「オウタ??」
「プッ、、、アハハハ!!」
自分の姿を想像したら笑えてきた
だって二十歳の俺がだぞ
焼い芋焼き芋お腹がぐぅ〜って何だよ
「オウタぁ、なんでワラッテるんだよぉ〜。」
何も分からない銀星が不思議そうにして俺を見てる
「ごめん、銀星…楽しい歌だよなっ!!」
だけど想像した自分の姿は笑えたけど嫌じゃなかった
花穂ちゃんと銀星は俺にとって特別
他の女には絶対こんな事思わないし
してやろうなんて気にもならない
ただ純粋に二人が大切なんだ
これは俺が花穂ちゃんを好きだって証拠だよな
今までの消化し切れなかったモヤモヤしてた気持ちの正体が
好きの気持ちだと気付いて
なんだかスッキリした気分になった