ズボンのポケットから携帯を取り出して
マネージャーへ電話をかけて父親参観の日のスケジュールを聞いた


『その日は夕方までアフレコ外せないよ』


「だけど、そこを何とか!頼みます!!」


『お前がそんな事言うなんて珍しいな…』



確かにそーだ


今まで仕事で我が儘言ったことなんてないんだから


「どぉしても行きたいところがあるんだ!!頼みます!!」


『………フゥ…分かった…何とか調整してみるよ…』


「すいません!お願いします!!」


『その代わり、かなりハードスケジュールになるからな!!』


それだけ言われて電話を切られた




フウ……初めてこんな事頼んだな

まぁ敏腕マネージャーの哲也さんの事だから何とかしてくれてるはず


「レッド……」


銀星が不安な目を俺に向けてる


でもな、ここで一つ問題がある


銀星は俺を『レッド』って呼ぶんだよなぁ


変装して行くとしても名前を呼ばれたら最後だしな


だから俺は銀星と3つの約束をすることにした