「ごめん……ごめん、花穂ちゃん………」



何度も謝りながら、強い力で抱き寄せる


「ううん、、来てくれただけでいい………」


温もりを感じる距離に居てくれるだけで…………



私はそれだけで充分なの、、


「俺、、、たくさん話さなくちゃいけない事があるんだ……」


小さく震える声


微かに震えてる身体


「俺は……………愛俚ッ!!」


桜汰君が言葉にする前に、身体を離して


彼の唇にそっとキスをした


「花穂ちゃん………」


目を丸くして、見つめる桜汰君に優しく微笑みかける


「何も言わないで、、分かってるから………」



……ギュッ


今度は私が強く抱きしめた



私は平気……


だから安心して……


「愛俚沙さんの事も平気、、私は大丈夫だから……自分を責めないで………」


「花穂、、、」


「私こそごめんなさい……桜汰君が苦しいのにずっと気づかなかった、、、」



貴方の思いに気づけずにいた…


「ううん………俺が、言わなかったんだ。情けない自分は見せたくなくて、、いつでも強くいたかった。
銀星や花穂ちゃんに強いと思われたかっただけなんだ…」