怖くて瞳を閉じた



赤ちゃん………



桜汰君



銀星、、、、



お願い、誰でもいいから


私達の未来を守って!!




…ドカッ

「キャッ!!!止めて!!」



えっ………


何……………



瞳を閉じた瞬間、腕が軽くなって



暖かい何かに包まれた



この匂い



この感触



忘れたくても、忘れられなかった温もり



でも怖くて


瞳を開けられなかった



だって、貴方じゃなかったら



そぉ思うと怖くて


更に瞳を硬く閉じた



「ゼェ……ハァ……花穂……」



耳を霞める声


「ウゥ…………ヒック………」



自然と閉じている瞳から涙が落ちていく



「ごめん………遅くなって……」



包まれている温もりに手を回し



「ヒック……桜、、、……エック…」



ギュッと抱き着いた



大きな背中



優しい声



ずっと呼んで欲しかった


「花穂ちゃん………」



私の名前……



夢じゃない、、


怖くて開けられなかった瞳をそっと開けた



「桜、、汰………君!!!!」



ずっと逢いたくて



忘れることの出来ない彼が



大好きな貴方が



私を力強く、抱きしめてくれていた…………