雨の音に紛れて、音をたてるチャイム



誰??


「はい、、、」


「新田花穂さんのお家ですか?」


外から聞こえてきた、聞き覚えの無い声



「あ、、の………」



「私、木村愛俚沙です。」



えっ…………



名前に反応して



チェーンの掛かった扉を



−カチャ、、、



そっと開いた









「やっと、開けてくれたわね?」



綺麗な女の人が妖艶に微笑む



だって、






木村って言った






「私、桜汰の母親です。」





女の人は言葉にすると



「話しがあるの、入れてもらえる?」


笑いながらも、どこか冷ややかな視線を私へ突き立てた