「俺、、、、」
桜汰は重い口を開いた
「なんだ?」
「愛俚沙とけじめつけようと思う、、、」
荘和が桜汰を見るように、
桜汰も荘和を見据えた
「過去の全てにケリをつけて、、それで花穂ちゃんと結婚したいんだ………」
「本気、、、なんだよな。」
「あぁ。」
荘和の問いに、桜汰をしっかりと頷いた
「お前、変わったな、、」
今までの桜汰は、愛俚沙から逃げてた
愛俚沙から逃げることで
自分を保ってた
それは、桜汰を昔から見てきた荘和だから分かること
「頑張れよ、、、」
それだけ言葉にして、荘和は再び包丁を持って、
仕込みを始めた
「あぁ………」
桜汰もそれきり何も言わず、
残りのコーヒーを飲み干した
桜汰と荘和の間に流れる空気、
ずっと
ずっと昔から
変わらない、、、
「じゃ、俺ッ………」
、、♪♪♪♪♪
帰ろうとした桜汰の携帯が鳴った