私は貴女を選びました──。
私の母になってもらおうと。

神様とずっとずっとお空の
上から待ち侘びていました。
貴女の元へ行ける日を──。


けれど貴女の元へ旅立つ日
私は神様からこんな事を言われました。

「いいかい?お前はあの人の元へ行くけど、少ししたら一回帰って来なければいけないよ。一回お前を愛してくれた人の元を離れなければいけない辛さをお前は堪えられるかい?」

私はいつまで一緒に居られるか
神様に聞き返しました。

けれど神様は私の問いには
答えてはくれませんでした。

「堪えられるか。堪えられないか。そのどちらかしかないのだよ。例え共に過ごす時間が長かろうが短かろうがどちらにしろお前はまた今一度ここに帰って来なければならないのだから。辛いならやめておきなさい。どうするんだい?」


私に迷いはありませんでした。