放課後、下駄箱で自分の靴を出していると天地君がやってきた。

「秋月さん、今帰り?」

「あ、うん。今日は日直だったから」

「良かったら一緒に帰らない?」

「え?・・・うん」

2人並んで校舎を出て帰路につく。何を話していいか分からなくて無口になる。昼休みに志保から言われた事が頭の中をまわってきた。

「あのさ」

「え!」

「あんまり無口だと気まずいんだけど」