「っっ・・・・・」



先輩は顔を赤くして、

図書室から出て行った。





「・・・・・・」



福山は、先輩の
背中を見つめていた。




「・・・大丈夫ですか?」




福山があたしに
近づいてきた。




「っうぅ・・・・」





「ガムテープ、取りますよ」




あたしの身体を
優しく起こして、
ガムテープに手をかける。




「痛かったら、意思表示
してくださいね?」




なんとも秀才な言葉。




ビリッ




「!!?」


顔をゆがめるあたし。




「あっ、ごめんなさい!!」