私と山瀬はAちゃんとKを2人きりするために

山瀬と一緒に歩いた

「多いね。」

ガヤガヤとうるさい中ポツリと私は言う。


いつの間に買ったたこ焼きをもち山瀬は一つ二つとほうばりこむ。

夏祭りはホントに大好きだ。

パァと明るい中に浴衣を来た子供も大人も皆楽しそう。

パッ見た出店には人だかりがあり

“金魚すくい”と大きな文字。

「よし、日向いっちょ、勝負すっか。」

人だかりをじーっと見つめる山瀬。

「私は金魚救いは特技にはいるんだからね!なめてもらっちゃ困りまっせ。」

「望むところだ!!俺の技はむしろ神だ!!」

――私と山瀬のゴングが鳴り響きそして戦いが始まった。






「はー…っ」

ふと横を見ると大量生産?の山瀬。

「お前なかなかつぇーけどまだまだだな!ケッ」

この野郎。

私がとろうとする金魚を全部山瀬にもってかれた

あっ、!!!

「KとAチャン忘れてた。」

焦る私をよそに、それなら、と続ける山瀬。

「さっき見たけど2人で仲良くやってたぜ