「話が進まないから言うけど、忍は生徒会とバスケ部掛け持ちなんだぜー？｣
「湊磨くんうるさい｣
「何で親切にしてる俺が怒られんだよっ!!!｣
王子様鑑賞の邪魔!!!
湊磨くんにイラッとしてると、忍が「あー食った」と箸を置いた｡
「忍っ忍忍っ！｣
「普通１回呼べば聞こえね？｣
「今日はどっち出るの！？｣
「生徒会だけど｣
「えぇー………」
「何で会長の俺が生徒会出て不満げにされなきゃならねぇの？ 謎じゃね？｣
だってバスケ部だったら応援しに行けるじゃない！ いや生徒会でも結局行くからいいんだけどね｡
「……邪魔しに来んなよ｣
返事の代わりにニコッと笑ったあたしに、忍はちょっと、いやだいぶ睨…熱視線を送ってきた｡
邪魔なんかしないもの！
