『そんなことないよ。ほんとに何でもないから。気にしないで…。あ、ほらっ!この頃、新曲が作れないの。なかなか思いつかなくて…』

本当はライのことでいっぱいいっぱいになりすぎてて…作れないよ。


『だから…葉挫眞は何も心配しないで。明日になればいつものあたしに戻ってるよ!また、曲作りしなきゃね』

あたしはそう言って歩きだした。

「渚!」


あたしは葉挫眞に手をつかまれ、抱きしめられた。

『葉挫眞?』

「渚…また無理に笑ってる」

『え?』


気づかなかった。