ザァアァ…。

あたしと葉挫眞さんが付き合って1年。

あたしは大学1年生になった。
そして、今日は初めて2人で行った海に来た。

あたしは海辺で遠くの方を見ていた。

「寒くないか?」

いつものように葉挫眞さんはあたしを後ろから抱きしめた。

『平気、葉挫眞さんこそ寒くない?』

あたしはそう言って葉挫眞さんの頬にそっと触れた。