『え?』 「知ってるのは亡くなった両親だけだ」 あたしは葉挫眞さんの言葉にどうしていいかただ黙っていた。 「でも、渚が素直に話してくれたから俺も隠さず本名言った」 『葉挫眞さん…』 「つらくなったらいつでも連絡しろ、な?」 そう言って、あたしの携帯に自分のメアドと番号を登録した。 携帯を閉じるとあたしに渡した。