もうすっかり、真っ暗であたしはライと一緒に家まで歩いていた。
「渚の歌、良かったよ」
ライはあたしの向かい側に立ち、笑顔で言った。
『ありがと、急にどうしたの?』
あたしは笑いながら言った。
「ほんとに、良かった。でも、歌詞が切ないな」
それは…いつもあなたのことを考えながら書いているからつい、そうなってしまう。
あなたは…気づいていないかも知れないけど。
『あー…うん。つい、切なくなっちゃうの』
「そうか…」
すると、いきなり歩いていたライの足が止まった。
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