「乗って」

『え?乗れって…』

「いいから。な?」

そう言って彼はあたしを車に乗せ、無言で運転している。

『あのー…あたしはどこに行くんですか?』

「あ、ミルクティー飲んでいいよ」

彼はあたしの言葉を無視してミルクティーをあたしに渡した。

『ありがとうございます…で、あたしは…』

「着いたよ」

『え?』

あたしはふと前を見た。

『海?冬なのに?』

「元気がない時は海で思いっきり叫ぶ!だろ?ほらっ」

彼とあたしは車から降りて、海辺へ向かった。