「由香里さんには…何でもわかるんだな」

「そんなことないよ」

「ほんとは、渚のこと…無理やり振り切ろうとした。小学生の時、引っ越す前…渚に好きって伝えようと放課後教室に行った。そしたら、渚が俺の友達に告られてた…ショックで、その場から逃げたくて…それで結局伝えられずに引っ越したんだよ。忘れようとした…違う子を好きになればいつか思い出のままでいれると思った…。でも、やっぱり渚が好きだ。でも、今さら気づいても遅かった」