痛さを堪えながらやっと相手を確認すると、不良メンバーの一人が立っていた。

しかも何かの縁なのか、それはまぁちゃんが好きらしい

噂の"桐原"。

思いっきり不機嫌な表情を見て、背筋に何か冷たいものが走るのを感じる。

これは…ヤバい。

絶対に怒られる。

恐怖から固まってしまった私に気付いているのかいないのか、彼は大きくため息をついた。

「前、見て歩け。ってか、いきなり飛び出して来んなよ…普通に危ない。」