噂が本当らしい…と分かった時から、未来は考えていた。

自分がずっと読んでは感想を書いていた相手…

それが、麻里子だと仮定するとなんだかしっくり来る気がする。

あの詩には、遠くから相手を想う気持ちが溢れていたし、
優等生の麻里子があの三人に近づけるわけがない。

…例えその中の一人を物凄く好きだとしても。

それに、あの繊細な字に柔らかい言葉。

想像していた女の子を、麻里子に当てはめることで未来は納得していた。

彼女に確かめたい…そんな気持ちさえ持つようになった。