〜亜紀side〜




「………はぁ」




ところ変わって亜紀の家。



亜紀はエプロン姿で、スポンジケーキに生クリームをぬっていた。



もうすぐクリスマスとゆうわけで少しケーキ作りの練習がしたくなったのである。



そして、ようやく完成だというのに、亜紀の気持ちは沈んでいた。




「………はぁ」




もうすぐクリスマス。



恋人達にとっては今年最大の一大イベントとも言える。



そんな日を、奈津と一緒に過ごしたいと思わないはずがない。




しかし、現実はどうだろう。




奈津と最近まともに会話しただろうか?



いや、していない。




だが、これは奈津がどうこう以前に、自分に問題がある。



それを負い目に感じているため、亜紀は沈んでいたのだった。