一ヶ月後に流産してしまった。

      打ちのめされた。


自然に起きたことで、私には全く責任はないと、医師から何度も話をされた。

優しいお医者さんだと思った…それだけ。




こっそり婚家を出て、どこかで一人で死のう…




そんな私の決心に先回りするかのように、夫と夫の家族が支えてくれた。



会えなかった子に、夫と二人で名前をつけた。


   それが、「薫」