「ぐすん。なんて感動モノのお話なの」
えっ!?
麻由ちゃん…。
泣いてくれてんの?
マジで??
そ、そういえば…
この辺を案内してくれるんだった…よね?
うわっ!
どうしよ??
私のせいで麻由ちゃんを巻き込んでしまった。
「感動の再会なんだね~~!
良かったね、深紅ぅ~」
「ありがと~、麻由ぅ~」
私たちはお互いに抱き合って泣いた。
「じゃさ、せっかくだから
再会を祝ってみんなでカラオケでも行かない?」と提案する美也。
―――なんでカラオケ??―――
(「深紅! 今、心の中でそう思っただろ??」)←充琉、心の声
(「つーか、ミッくんだって…」)←深紅、心の声
「カラオケに行きてぇのは美也、お前だけだろう?」
「いや、間違いなくみんな行きたいはず――っ」
「私…日本の歌って知らないよ?」
「まぁ、いいじゃん♪ 俺が歌ってあげるから~♪」
なんだか釈然としないが
みんなでカラオケに行くようだ…。
「じゃ、お前らテレテレ歩いて来いや!
俺、バイクだから先行っとくし~。
つーか、深紅ちゃん♪ 後ろに乗る?」
「い…いえ、麻由ちゃんと歩いて行きます…」
「遠慮しなくてイイからね~。
乗りたい時はいつでも言えよ?」
なんとなく…
美也のキャラが変わってる気がするのは俺だけか?(充琉の声)