「成哉が不倫をしたときにね、私決めたの。
もう成哉のことを考えるのよそうって。
ずっと、成哉に明確なアプローチをさせないように仕向けていたのは私の方だったんだし。
ちょうどあの頃、島村と知り合って、デートに誘われたりしてたし。
成哉のことは、その時点で私の中では終わってたの」
「あ、香菜さんやっと本音が出てきましたね」
千佳ちゃんにニヤリと覗き込まれ、私は苦笑をもらした。
「フフ、もう、うちだしね」
私は大きく伸びをしたあと、転がっていたクッションを抱きしめた。
「私が恋人がいるって話をしたとき、成哉驚いてたの。
その顔見て、してやったり、って思ったわ。
それまで成哉の恋バナばかり聞かされてきたからね……
で、あの瞬間、私達は完全に違う道を歩き始めた」
「つまり、成哉君も香菜さんを諦めて、元カノに行っちゃったわけですね」
私は千佳ちゃんが飲み干した缶をゴミ箱に捨て、新しい缶を勧めた。
「で、その翌月には私は島村のプロポーズを受けたの」
もう成哉のことを考えるのよそうって。
ずっと、成哉に明確なアプローチをさせないように仕向けていたのは私の方だったんだし。
ちょうどあの頃、島村と知り合って、デートに誘われたりしてたし。
成哉のことは、その時点で私の中では終わってたの」
「あ、香菜さんやっと本音が出てきましたね」
千佳ちゃんにニヤリと覗き込まれ、私は苦笑をもらした。
「フフ、もう、うちだしね」
私は大きく伸びをしたあと、転がっていたクッションを抱きしめた。
「私が恋人がいるって話をしたとき、成哉驚いてたの。
その顔見て、してやったり、って思ったわ。
それまで成哉の恋バナばかり聞かされてきたからね……
で、あの瞬間、私達は完全に違う道を歩き始めた」
「つまり、成哉君も香菜さんを諦めて、元カノに行っちゃったわけですね」
私は千佳ちゃんが飲み干した缶をゴミ箱に捨て、新しい缶を勧めた。
「で、その翌月には私は島村のプロポーズを受けたの」