チュンチュン―
起床。

目を開ければ木の天井。
(夢じゃないか…)
期待していた。目が覚めたら現代で、不思議な夢を見てただけ…。

そうだったら良かったのに…―。


日が高い所にあるのだろう。障子からは光が溢れていた―


「――…ッ!!もう昼?!
ヤバイっっ;」


花音に気を使って誰も起こさなかったのだろう。

充分寝た花音は、疲れが完全に抜けていた

何か出来る事があるはずだ!!と思い急いで昨日もらった着物の山から紫色の生地に裾を小花であしらった物を選び、黄色の帯で着付けた。

布団をたたんで端に置き、部屋を出た―