初対面の人間にこんなに優しい声をかけて、気にしてくれるものなのだろうか。
なんだか胸が暖かくなった。



(ここで人に話していた方がいいだろうな…知った人が一人も居ないこの時代で、見るからに怪しい人間の話を聞いてくれる人なんてこの先見つかるかわからない!!)




話す事を決意した花音は―スゥと息を吸いドキドキと波打つ心臓を落ち着けさせた。

「これから話す事は―本物の話です!信じて下さい何て言いません。だだ話を聞いて下さい」



「あぁ…、話してみろ!」