放課後


あたしは廊下で親友の優子を待っていた。


「ょお~誰待ってんだ」


後ろから男子の声が聞こえてきた。


振り向くと大橋と横に2人男子がいた。


「優子、待ってんの」


「誰だ?それ?いっしょに待ってやろうか?」


「別にいいけど」


大橋の2人の友達も待っててくれるらいい。


「あ~そうだ」


大橋は何かを思い出したように言った。


「鮎川、こいつら俺の友達の安藤佑人と長谷川直哉」


カッコイイ………


あたしは長谷川を見てそう思った。


「おい鮎川、4組の授業終わったぞ」


あたしは慌てて教室をのぞいた。


「あれ?いないなぁ?」


近くにいた子に聞いてみると今日は気分が悪くて早退したらしい。


「早退したって。あたし誰と帰ったらいんだろ?」


ため息交じりに大橋に聞いた。


「じゃあ俺らといっしょに帰るか?道いっしょだろ?」


「まぁそうだけど、男子といっしょに帰るのー?」


「いいだろ安藤や長谷川もいるし」


『えー』と言いながらもいっしょに帰っていた。






4人で道を歩きながら喋っていたる時間が幸せだった――――