「あった~!!」

柚子があたしの前にいくつかのアルバムを置いた。

「で、ゆっくり話してもらってもいいかな??」

「いや、まず写真探していい?」

といいながら、もうアルバムをペラペラめくってる。

「う~~ん。どっかにあるはず。」

写真探しに夢中な柚子そっちのけで、あたしはまたあのビデオを見ていた。

この人を見たのは、つい最近のような前のような…。

「あった!!」

「えっ、どれ??」

これ!と指差した写真は、中学の体育館でどこかの中学とユニフォーム姿で肩を組んでる写真。

もちろん、男子と女子はバラバラだけど。

「この子じゃない??」

あたしはこの人を見て驚かずには居られなかった。