「浜西杯に出てた、脅威のバスケプレイヤー。」

「あ~思い出した。」

「まぁ忘れてたぐらい前なんだけど」

「で、それが?」

「まぁ、ビデオだけは…」

「入手したってコトか。」

「俺に言わせろよ。」

「あ~ごめんごめん。」


部屋に隆斗を通してビデオ機の電源を入れた。


「はいこれ。例のビデオ。」

「あーはいはい。」


ビデオを入れて再生ボタンを押したあと映った映像は、いかにもホームビデオみたいなやつ。

雑音が入ってるけど、映りはいい。

「あっこの人!!」

隆斗が指差したのは、ゲームキャプテン10番のゼッケンを付けた人だった。

「すげぇ。2年でそんなすぐに10ばんが決まるんだ…。」