「はぁ。俺、高校生ってもっと楽しいものかと思ってたよ。」

「例えば??」

「う~ん。勉強が少なくなるとか、青春とか?」

「はは。俺は彼女いるしな。」


隆斗が得意げに言ってる。


いいなぁ、彼氏。

隆斗と彼女見てると、そう思っちゃうよ。


「俺、明日から引きこもろっかなぁ?(笑)」

笑いながら陸が言った。

「それはダメ!!!」

柚子が、顔を真っ赤にして言った。

あたしは、心の中で焦った。

「どした?柚子。冗談だよ。」

柚子はそう言われて、我に返った。

すぐ冗談ぽい雰囲気に戻したもんだから、驚かずにはいられなかった。