「目、閉じて。」

あたしは聞こえた通り目を閉じた。

蒼の手が、あたしの髪の毛に触れた。


「空、ホントに大好きだから。」


蒼の声があたしのココロを揺らす。

つい最近までのあたしの不安は、もう消えていた。


聞こえてくる波の音に耳を傾けながら、、、


あたしと蒼の、唇が重なった。


少しの間でもこのキスは、2人の時間を静かに止めた。


蒼、最高の時間をありがとう。