「海だ。。」


自転車が止まったのは、キレイな海だった。


静かに座った元気のないあたしに蒼が切り出した。


「桜木には、ちゃんとムリって言ったから。」

「え?」

「さっき会った時。」

「あ、あぁ。」


「今までゴメンな?」

「ぅん。。。」

「空しか見えてなかった。
 俺、人に素直に好きとか言えなくて」

「ん。。。」

「けど、それが別れる大きな原因になった。」

「蒼。。。」

「これからはちゃんと言うから。」

「うん、、、」


「じゃあ、まず、、、」


あたしの方に蒼が向いた。